汗疹、汗蒸れによる陰部の痒み
男性の陰部が痒くなる原因の一つに、汗疹があります。
汗疹は、入浴後や睡眠中など、大量に汗をかいた際に、汗腺から出るはずの汗が毛穴の汚れや詰まりによって、毛穴から排出されずに溜まったままの状態になるため、細菌が繁殖したり、汗の成分が周囲の組織に染み出すなどして炎症が起こるものです。
また、毛穴の汚れがなく皮膚が清潔に保たれていても、、皮膚同士が密着したままの状態になり、毛穴から汗が排出されなかったり、皮膚の温度が高くなり蒸れやすくなる事で、汗疹ができる場合もあります。
汗疹ができると、皮膚が赤みがかったり、いくつもの湿疹ができるようになり、周辺の皮膚からは痒みが生じるようになります。
男性の陰嚢は、熱に弱い精巣の温度を少しでも下げるために、体の外部に存在しており、また汗腺が密集して存在しており、すぐに汗を出して冷却できる機能が備わっています。
また、陰嚢の皮膚には数多くのしわがあり、表面積を広げる事で放熱性を高める働きもあります。
そのような構造上、陰嚢はどうしても太腿や陰茎などの皮膚との接触が起こりやすく、汗でベタつきやすいため、汗疹ができやすくなっています。
そして、汗でベタついたままでいると、雑菌が繁殖しやすくなるため、悪臭が生じやすくなります。
陰嚢の痒みによって何度も掻き毟ってばかりいると、薄く弱い皮膚が傷付いてしまうため、細菌や真菌などの病原菌に感染しやすくなり、なかなか痒みが治まらなくなる事があります。